AI検索

AI検索 定点観測(弁護士分野)

公開日:2026年10月1日/更新日:2026年10月1日

CONCLUSION

AI検索の推薦結果は記録しないと検証できない。相談先を限定しない聞き方では民間の弁護士事務所は44%しか紹介されず、31%は法テラス・弁護士会という公的窓口に向かう。他士業は17%にとどまる。AIが根拠にしているのは個別事務所のサイトではなくポータルである。

弊社は2026年10月1日から、AI検索が弁護士をどう推薦しているかを記録しています。全国11都市・5分野について190通りの質問を、毎月1日と16日に、同じ条件で投げ続けます。

このページは観測結果の置き場です。毎月1日に最新の数値へ更新し、過去の数値は更新履歴に残します。数値が月によって動いても過去分は書き換えません。書き換えてしまうと、このページが主張している「記録を始めた日からの連続性」が成立しなくなるからです。

過去のAIの回答は、誰も保存していません。Googleの検索順位は後から調べられますが、AIが3ヶ月前に何と答えていたかを知る方法はありません。このデータは記録を始めた日より前に遡れません。


最新の観測結果

観測日: 2026年10月1日(190件 / 全件取得成功)

聞き方を変えるだけで、弁護士かそれ以外のどちらを紹介するかが大きく変わる

同じ都市・同じ分野で、聞き方だけを変えて比較しました。

聞き方による推薦先の違い(2026年10月1日・11都市×5分野)

A「どこがおすすめ?」

  • 民間の弁護士事務所 44%
  • 公的な法律相談窓口 31%
  • 他士業 17%
  • その他の団体 8%

B「どの弁護士事務所がおすすめ?」

  • 民間の弁護士事務所 95%
  • 公的な法律相談窓口 3%
  • 他士業 2%
  • その他の団体 0%

都市と分野の組み合わせは完全に同じ。違うのは「弁護士事務所」という一語だけ

推薦された事業者はAが93件、Bが135件でした。「弁護士事務所」と付けるだけで、44%が95%と大幅に上がります。もちろん指定をしているので分かりきったことではありますが、逆に対象を指定しない限り、弁護士に相談すべき内容でも他士業を推薦することが有り得る、という示唆になります。

減った分の行き先は、他士業ではなく、他士業は17%で法テラスと弁護士会が31%を占めています。法テラスも弁護士会も弁護士ですが、民間ではなく公的な窓口である点が違います。

AIは「まず無料で相談したいなら法テラス」「中立な窓口なら弁護士会」と案内し、そのあとに民間の事務所を並べる傾向があるようです。

相談先を限定しない聞き方で多く紹介されているのは、他士業ではなく公的な窓口でした。他士業が出てきたのは、相続で3都市、債務整理で2都市と多くはなく、司法書士や税理士に顧客を奪われているという話ではないことがわかりました。

単語を並べて検索すると、AIは4割しか答えない

質問の形 AIが回答を返した割合
「相続 弁護士 福岡」(検索エンジン的な単語の羅列) 40%
「福岡で相続を相談するにはどこがおすすめ?」(会話型) 100%

単語を並べる従来型の検索では、AIは4割しか答えません。会話型では必ず答えます。分野別に見ると、単語型でAIが答えた都市数は相続6・交通事故5・離婚4・債務整理4・労災3(いずれも11都市中)でした。

AIはポータルサイトを根拠にして答える傾向が強い

AIが回答の根拠として引用した情報源を、運営元ごとにまとめました。

運営元 引用された回数
新聞社系の法律メディア(4媒体) 99回
比較サイト運営企業(6媒体) 76回
弁護士ポータル大手(2媒体) 36回

上位3グループで211回、全引用の38%という結果になりました。いずれも法律事務所ではなく、メディアと比較サイトの運営企業です。個別事務所のサイトも引用されますが、多くは1〜2回と極少数にとどまっています。

AIの回答の入口は、ポータル運営企業が握っています。

一部の全国展開している事務所が複数都市で繰り返し出現

支店を同じ事務所としてまとめ直すと、3都市以上に登場したのは7事務所でした。最も多い事務所は11都市のうち7都市で推薦されています。

一方で、観測された112事務所のうち99事務所(88%)は1都市にしか登場していません。 複数の都市で出てくるのは少数の全国展開事務所で、残りは地元の事務所です。

口コミの評点とAIによる推薦は相関していない

推薦された事業者のGoogle評点の分布です(200件)。

推薦された事業者のGoogle評点の分布(n=200)
★4.5以上
★4.0〜4.4
★3.5〜3.9
★3.5未満
  • ★4.5以上44%
  • ★4.0〜4.420%
  • ★3.5〜3.913%
  • ★3.5未満22%

中央値は★4.4ですが、5件に1件以上が★3.5未満で、最低は★1.4でした。口コミ評点は推薦の条件ではありませんが、何が条件なのかは、まだ分かっていません。


更新履歴

過去の数値は書き換えません。測り直して違う値が出た場合も、両方を残します。

観測日 民間の弁護士事務所(A) 公的窓口 他士業 1問あたり 3都市以上の事務所
2026年10月1日 44% 31% 17% 1.7件 7事務所

2026年10月1日が、比較可能な時系列の起点です。それ以前に2026年9月16日の観測がありますが、取得に使ったサービスが違い、回答の情報量そのものが異なります(平均1,031字 → 1,997字)。同じ系列として並べられないため、推移には含めていません。


観測の方法

項目 内容
対象地域 札幌・仙台・さいたま・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・東京(11都市)
対象分野 相続・離婚・交通事故・労災・債務整理
質問数 190件(5つの聞き方 × 都市 × 分野)
頻度 毎月1日・16日
取得方法 検索結果取得APIの正規の利用。スクレイピングは行いません
条件 非ログイン状態・地域を指定・日本語

事業者名の抽出、表記ゆれの名寄せ、割合の計算はすべてプログラムが処理しています。人が数えると誤りが出るためです。


この観測の限界

公開している数値を読むときに、必ず踏まえていただきたい点です。

  • 非ログイン状態・地域を指定した・ある一時点の観測結果です。 実際の利用者が見る結果と一致するとは限りません。AIの回答は同じ質問でも必ず同じ回答が返ってくるわけでは有りません
  • 1〜2回分のデータから原因は分かりません。「変わった」ことは言えますが、「なぜ変わったか」は言えません
  • 観測対象は11都市・5分野に限っています。ここに入っていない地域や分野には当てはまりません
  • 個別の事務所名は公開していません。守秘の都合と、名指しで優劣を論じる意味が乏しいためです

数値が動かない月もあります。そのときは「動かなかった」と書きます。動いたように見せるために集計方法を変えることはしません。


ご自身の事務所について調べる場合

このページの集計値では、ご自身の事務所がどの都市・どの分野で挙がっているかは分かりません。個別の事務所名を含む観測結果は、ご相談の場でお見せしています。

お問い合わせからご連絡ください。

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観測日: 2026年10月1日 / 対象: 全国11都市・5分野・190クエリ / 次回更新: 2026年11月1日

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