融資申請のポイント(5) 自己資金はありますか?

自己資金が用意できること、が創業融資にとって最大のポイントです。

新規開業者にとってはつらい話ですが、銀行は自己資金の無い方には融資しません。

自己資金があれば、一般的には自己資金と同額程度の融資が可能になります。また日本政策金融公庫の新創業融資制度であれば、自己資金の倍額までの融資が可能になります。

なぜ、創業融資には自己資金が要求されるのか?

では、なぜ創業融資では銀行は自己資金を要求するのでしょうか?

通常の会社が融資を受けようとすると、決算書の提出を求められます。
決算書を検討することで、その会社の実績・業績を把握するためです。

しかし新規の会社は決算書がなく、業績を把握できません。

そこで新規開業者の実績を図る基準となるのが自己資金です。

自己資金を貯めることができる方は、事業経営もうまくやるだろうというのが銀行の考えです。

多少、こじつけのような気もしますが…。

そもそも自己資金って何?

さて、これまで単純に「自己資金」という言葉を使ってきましたが、そもそも「自己資金」とは何でしょうか。
「自己資金」とは何かを改めて確認しておきたいと思います。

「自己資金」というのは、事業に使う返済不要のお金のことです。

事業に使うのが自己資金ですから、たとえお金を貯めていたとしても、それを生活費に使うのであれば自己資金とは言えません。

金融機関によっては、たとえば住宅ローンがある方は2年分の住宅ローン返済額を自己資金から差し引く、等の措置をとっている場合もありますから、ローンがある方は自己資金額が減額される可能性もあります。

そして返済が不要なお金が自己資金ですから、返済することになるお金、たとえば消費者金融から借金をしたお金は自己資金ではありません

自己資金の例

具体的に自己資金の例を見ていきましょう。

働いて貯めたお金

自分で働いて貯めたお金は自己資金と認められる代表的な例です。

車を売ったお金

自分の車を売った代金も自己資金です。

家族・親戚からもらったお金

家族や親戚からもらったお金は自己資金として認められる可能性があります。
ただし、無制限に認められるわけではなく、ある程度は自分自身のお金も準備しておきたいところです。

借りたお金

他人から借りたお金は自己資金にはあたりません。
自己資金というのは返済が不要なお金を意味するからです。

タンス預金

タンス預金は自己資金とは認められない可能性が高いです。

「タンス預金をしていました。」とは言うものの、そのお金は本当は消費者金融から借りたお金かもしれません。
タンス預金の最大の問題点はそれが自分のものであるという証明ができないことです。

ですからタンス預金は自己資金とは認められない可能性が高いのです。
もし本当にタンス預金をしているのなら、半年~1年前のあいだに少しずつ銀行口座に戻しておくなどの準備をしておくべきでしょう。

タンス預金に限らない話ですが、自己資金を貯めたと主張するのであれば、そのための客観的な証拠、通帳のコピーや領収書などを用意しておくとよいでしょう。

Q.自己資金がない場合でも創業融資は受けられますか?

会社を辞めて独立するつもりですが、自己資金があまりありません。
自己資金がなくても創業融資を受けられますか?

また、自己資金があまりないのは、家族が多く生活費がかかるためですが、自分では生活を切り詰めていると思います。
このような「家族が多いために自己資金が貯まりにくい」という事情を金融機関は考慮してくれるのでしょうか?

A.担保や保証人があれば融資の可能性はあります。

創業融資を受ける場合、融資額と同額の自己資金があるのが理想です。

そこまでは無理という方でも、できれば融資額の2分の1の自己資金を用意してもらいたいです。
融資額の2分の1の自己資金があれば、日本政策金融公庫の新創業融資制度が使えます。

では融資額の2分の1も用意できない場合はどうすればよいのでしょうか?

この場合、一番良いのは担保や保証人があることです。
担保や保証人があれば、自己資金が少なくても融資が出る可能性があります。

では担保や保証人が用意できない場合はどうでしょうか?

この場合は、残念ですが融資の可能性が低いと言わざるを得ません。
したがって自己資金を貯めるか、事業の構造等を再検討する必要があります。

A.家庭の事情は考慮しないと考えるべきです。

次に、「家族が多いために自己資金が貯まりにくい」という事情を金融機関が考慮してくれるのかどうかという点ですが残念ながら金融機関はこのような事情を一般的には考慮してくれないと考えるべきです。

もちろん個々の事情に応じて融資の判断をしてもらえる可能性はありますが、一律に家庭の事情を考慮するわけではありません。

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